若返りホルモンの１つ、高揚・鎮痛作用のある「エンドルフィン」を分泌させる方法

2023/11/13

ダイエット

先日、私たちを若返らせてくれるホルモンは４つあることを伝えました。

①精神を安定させる「セロトニン」

②愛情をつかさどる「オキシトシン」

③高揚・鎮痛作用のある「エンドルフィン」

④やる気を引き出す「ドーパミン」

それぞれのホルモンをどうすれば分泌させることができるのかを4回に分けてお伝えします。

今日はエンドルフィンについてお伝えします。

エンドルフィンには、「α」、「β」、「γ」の3種類があり、その中の「βエンドルフィン」は苦痛を取り除く際に最も多く分泌されるそうです。

このβエンドルフィンを分泌すると以下の効果があると言われています。

・気分を高揚させる

・幸福感をもたらす

・痛みを鎮める

では、どうすればβエンドルフィンの分泌を増やすことができるか。

■βエンドルフィンを増やす方法

●その１：ポジティブシンキング

私たちの脳にPOMCと呼ばれるタンパク質が存在します。このタンパク質は「プラス発想」、「ポジティブシンキング」、また「笑顔」や「笑い」をすることによってβエンドルフィンと言うホルモンに変化して分泌されることがわかっています。

しかし私たちが何事にもネガティブに考えることによってこのPOMCと言われる同じタンパク質が〈興奮ホルモンと〉言われる「ノルアドレナリン」になって分泌されます。

ノルアドレナリン量が過剰に分泌されると不安や恐怖、焦燥や取り乱す状態となります。また代謝物であるアドレナリンも増えることで、頻脈や冷や汗などが出て来て、不安や焦燥は助長されることになります。

ですから何事についても「プラス発想・ポジティブシンキング」が大切で、これにより分泌される「βエンドルフィン」により、気分が高揚したり幸福感が得られたりするだけでなく、その若返り効果は抜群で、「美肌」、「老化防止」、「免疫力のアップ」、「自然治癒力のアップ」など私たちがいつまでも元気でいることができる支えになってくれます。

さらに「ノルアドレナリン」を抑制することがわかっています。そして不思議なことにこの「βエンドルフィン」を抑制する抑制ホルモンは未だ見つかっていません。

そしてこの「βエンドルフィン」は「ドーパミン」による〈やる気の炎〉が1時的なものに対して、ここに作用しその炎にガソリンを供給する役割をします。言い換えれば、やる気の炎が長期に継続すると言う事です。

エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られたりという作用があります。

●その２：笑う

シンプルですが、笑うことも効果的です。楽しいことや嬉しいことを想像し、笑みを浮かべるだけで、エンドルフィンの分泌が促進されます。

エンドルフィンを分泌させるには「ムフフ」程度の小さな笑いで十分であると言われています。ゲラゲラと大笑いしなくても、十分な効果があります。楽しいことをこまめに想像してみましょう。

インドの伝承医学で、アーユルヴェーダではこの「笑い」を非常に大切にしています。科学的根拠や脳分子生理学など、まだ全くわかっていない時から、体験的に「笑い」が老化防止、美肌、若返り、免疫力アップ、自然治癒力アップ。等、大きな効果があることを見つけています。

【βエンドルフィンを分泌させる「笑い」の例】

・週末の楽しい予定を考える

・明るい未来をイメージする

・最近のおもしろい出来事を思い出す

・日常生活に、ささやかな喜び・楽しみを見つける